実は私、小学校PTA本部役員の副会長の経験が3年と、その本部役員の選考に携わる推薦委員の委員長の経験があります。
大変なイメージのある本部役員は、なり手不足で次年度の本部役員決めで苦労することも多くありました💦
そこで、よりスムーズなPTA本部役員の選出を目指す為、
近隣14校の小学校・中学校・特別支援学校への聞き取り調査を行いました。
任期中に行ったものなので、数年前になりますが、同じように悩んでいる方の参考になると嬉しいです(^-^)
PTA本部役員の決め方~調査対象校の内訳~
聞き取り調査を行った近隣14校の小学校・中学校・特別支援学校の内訳は以下になります。
(現在所属している小学校を含めて15校となります)
・小学校…9校
・中学校…4校
・特別支援学校…2校
PTA本部役員候補者を選出の為に活動をする専門の委員会があるか?
本部役員を選出する為に活動する委員会ですが、学校により呼び名が異なっています。
推薦委員会・選挙管理委員会・選考委員会、等です。
調査をすると、この選出活動をする委員会がない学校もありました。
選出委員会がないのは小学校2校のみで、それ以外は選出のための委員会があります。
選出委員会がない学校はどのように役員選出しているかというと、
1校は本部や代表委員(専門委員の3役)が選出に関する業務を担っているそうです。
もう1校は、新年度のクラス懇談会で役員になった人の中から選出するやり方のため、選出委員を必要としない決め方の学校でした。(詳細は後述します)
選出委員の仕事の内容も学校によって異なっており、本部役員の選考から交渉、決定までをすべて担う学校もあれば、本部の補佐的な感じの学校もあります。
最後に各学校の流れを紹介しますので、詳細はそちらで確認ください。
本部役員候補者の選出方法
本部役員の候補者の選出方法について、小学校・中学校・特別支援学校に分けてまとめました。
小学校の選出方法(全9校)
- 保護者全員から推薦してもらう 【3校】
- 選考委員や専門委員・本部等の役員が推薦する 【3校】
- 保護者全員からアンケートを取る 【1校】
- 立候補を募り、いない場合は本部で推薦 【1校】
- 新年度のクラス懇談会で役員になった人の中から選出(専門委員と同じ方法) 【1校】
推薦を募る学校が大半でした。
保護者全員から推薦してもらう方法と選考委員等の役員から推薦をしてもらう方法があります。
アンケートを行う学校は、自分が出来るかどうか?興味があるかどうか?ということと、過去の役員経験について聞く内容となっています。
この学校は今までは保護者全員から推薦してもらっていたのですが、アンケート方式に切り替えてもうまくいっていると教えてくれました。
中学校の選出方法(全4校)
- 保護者全員から推薦してもらう 【3校】
- 選考委員や専門委員・本部等の役員が推薦する 【1校】
4校すべてが推薦方式でした。
特別支援学校の選出方法(全2校)
- 保護者全員から推薦してもらう 【2校】
特別支援学校は2校とも保護者全員から推薦してもらう方式でした。
本部役員候補者の決定方法
最終的に本部役員を決定する方法は、学校ごとに様々なパターンがありました。
選考委員と本部が協力して決定するところがほとんどですが、交渉する人を選ぶのが選考委員の学校と本部の学校とあります。
本部と選考委員会のかかわり方が様々でうまくまとまらなかったので、学校ごとの流れを以下に紹介します。
各学校の本部役員決定までの流れ
各学校の本部役員決定までの流れを紹介します。
参考資料として、学校の規模が分かるようにおおよその児童数も合わせて記載します。
A小学校(児童数:910)
- 保護者全員から推薦してもらう
- 推薦が多かった人に推薦委員が交渉する
- 本部で説得する
B小学校(児童数:730)
- 保護者全員から推薦してもらう(立候補も含む)
- 推薦された人は本部役員&推薦委員と面談(推薦委員の仕事は面談の日程調整と筆記)
- 面談の結果から本部が交渉説得する
C小学校(児童数:1000)
- 保護者全員から推薦してもらう
- 1が少ないので、運営委員の構成メンバーより強制的に推薦を募る
- 本部で交渉順番リストを作成
- 交渉開始(委員会主導、本部は応援)
D小学校(児童数:500)
- 立候補を募る
- いない場合、本部が出来そうな人に声をかける(選考委員は無し)
E小学校(児童数:540)
- 選考委員が候補者を探して電話でお願いする
(本部が推薦者をあげたり、全会員に推薦者をあげてもらうこともある)
※会長は自分で後任を探す
F小学校(児童数:710)
- 選考委員が候補者をリストアップ。副会長も人選に参加
- 選考委員が電話や会って説得をする
G小学校(児童数:160)
- 夏休み明けの理事会で理事に会長に推薦する人の名前を書いてもらう。
- 名前が多く上がった人に推薦委員が会って交渉
H小学校(児童数:710)
- 保護者にアンケートの実施
- 興味がある方と選出された方に説明会の実施
- 選挙管理委員と本部による選出
I小学校(児童数:810)
- 新年度クラス懇談会でクラス役員を選出
- 各学年で2名の代表を選出。(この段階で本部役員が確定)
※本部役員は各学年2名ずつで構成されている
※会長は自分で後任を探す
A中学校(生徒数:820)
- 保護者全員から推薦してもらう
- 推薦が多かった人に推薦委員が交渉する
- 本部で説得する
B中学校(生徒数:620)
- 保護者全員から推薦してもらう
- 本部で交渉順番リストを作成
- 選考委員が交渉
- 最後の説得は本部
C中学校(生徒数:690)
- 保護者全員から推薦してもらう
- 候補者に説明会へ来てもらってやりたい役職を選んでもらう
- その中から選考委員会で選出
D中学校(生徒数:560)
- 選考委員会で候補者をあげる
- あがった候補者を本部と選考委員会でチェックする
- 選考委員会が交渉をする(交渉の順番も委員会が決める)
※決まらない場合は本部も一緒に探す
A特別支援学校
- 保護者全員から推薦してもらう
- あがった方に本部から活動内容を説明
- 推薦委員から電話をして返事を聞く
B特別支援学校
- 保護者全員から推薦してもらう
- あがった方にお願いの電話をする
以上が15校の本部役員候補者の選出の流れになります。
この聞き取り調査後に改革をした結果、以前よりスムーズに役員が決まるようになりました(^-^)
具体的な変更内容は、以前は推薦&面談方式でしたが、それに加えてアンケートも導入しました。
アンケートにより、潜在的に興味のある人(立候補するのは恥ずかしいが、ちょっと興味があるので話を聞いてみたいというような人)を発掘することに成功し選択の幅が広がりました。
この経験が、本部役員の選出に悩んでいる方のお役に立てると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました(^-^)