推薦等で選出されることが多いPTA本部役員。
私は本部役員の選出に関わる推薦委員の委員長を経験しました。
その後、本部役員を3年経験し、本部役員の選出に関わる仕事を4年間行った経験から、
本部役員を断る事例について紹介いたします。
PTA本部役員に推薦されたらどうなるの?
学校によって対応は異なりますが、私が以前調べた近隣の学校では以下のような対応になっていました。
- 推薦された旨のお手紙が届いて、後日面談(直接会ってお話しされる)
- 推薦された旨のお手紙が届いて、後日電話がかかってくる
- 突然電話がかかってくる
他にもパターンがあるかもしれませんが、私が知っているのは上記のパターンになります。
PTA本部役員の穏便な断り方
電話や対面で話をする相手は子どもが同じ学校に通っているPTAの役員(本部役員)さんになるわけですから、なるべく角が立たないように断りたいですよね。
私は勧誘される側と勧誘する側の両方の経験があるので、どちらの気持ちも分かります。
自分が勧誘する立場だった時に上手な断り方だなと感じた断り方をいくつか紹介いたします。
好感が持てた断り方の実例
出来ない理由だけでなく、出来ることも伝える
皆さん、出来れば役員をやりたくないので、出来ない理由をひたすら並べてくるんですよね💦
気持ちは分かるんですが、役員やっている我々も暇で余裕があるからやっているという訳ではないので、ちょっともやっとするんですよねぇ~😂
そんな中で、とてもスマートな断り方だなぁ~と思ったのが、断るだけでなく出来ることを伝えてくれたことです。
「こういうお手伝いならできるので、必要な時は声をかけてください。」と言ってくれたのがとてもありがたかったです。
結局その方にお手伝いをお願いすることはなかったのですが、そのように言われるとそれ以上こちらも食い下がることが難しくなるので、断り方としても良い方法だと思います😁
面談(電話)相手や本部役員に対して敬意を払う
面談(電話)相手が本部役員であることも多いです。私自身も本部役員という立場で面談を行っていました。
面談(電話)相手が選考委員などのPTA役員さんである場合もあります。その場合でも皆がやりたがらない大変な仕事をしているのですよね。
面談時に「いつもありがとうございます。」「お疲れ様です」といった言葉をかけてもらったときはとてもありがたかったです✨
私が面談した中で、とても印象に残った対応は開口一番
「選んでいただいて光栄です。ありがとうございます」と言われた方です。
大部分の方が「なんで選ばれたのか分からない」ということを言われる中、とても衝撃を受けました。
本部役員に対しても役員の選抜活動についても最大限の敬意を払った言葉ですよね
あまりにもかっこよくて(女性ですが)、この人に会長をお願いしたい!!と思ってしまったので、断り方の話からはずれてしまいますが、とても感動したので紹介させていただきました。
断る場合でも面談相手に対しての配慮を忘れずに対応出来るといいなと思います。
学校行事等で顔を合わせることもあるかもしれませんしね。
PTA本部役員断り方のNGワード
反対に面談時にうっかり言いがちなNGワードを紹介します。
先に紹介したように、謙遜の意味もあると思いますが、「なんで推薦されたかよくわからないです。」と言う方が多いです。そのフレーズ自体は特に問題ないのですが、似た
意味で「嫌がらせで名前を書かれた」という方が時々います。
本人は謙遜のつもりかもしれませんが、これは本部役員をやっている身からすると、とても残念な気持ちになります。
その回答に対して、当時面談した本部役員が「本部役員は嫌がらせでやるものではないです」とバッサリ切っていました🤣
例えそのように思っていたとしても、面談時に言うのはNGです。
PTA本部役員を断りやすい事例と面談時の様子
面談時にこれを言われるとそれ以上お願いすることが難しいなと感じた事例を紹介します。
妊娠中である
これは、選考段階で分かっていたら対象から外している事例です💦(子どもの通っていた小学校の場合ですが)
その人がどんなに仕事のできる人ですごい人であったとしても、お願いしますとは言えないですよね。
兄弟の学校で本部役員をしている
幼稚園や中学校など、兄弟関係で本部役員をやっている場合は、免除になります。
本部役員の掛け持ちは難しい、というか無理だと思うのでお願いすることはないです。
転勤の予定がある
いなくなってしまうことが分かっている状態で、お願いすることは出来ないですよね。
このように言われた時は、具体的に決まる時期とかどういう状態なのかもお伺いします。
「転勤族でいつ引っ越すか分からない」と言う方もいますが、断る理由としてはちょっと弱いかもしれません。実際に転勤族でも本部役員をしている方がいますし、私も転勤族でした。
「転勤族です。」と言われた場合にはどんな感じなのか?(何年ごとか?とか時期など)詳しくお伺いすることもあります。
持病がある、健康に不安がある
この理由もそこを押してお願いするには難しい理由ですね。
とはいえ、程度の問題もあると思うので、状態をお伺いすることになります。
聞かれた際には正直に自分の状態を伝えることが大切なのかなと思います。
そのうえで、「一緒に活動するメンバーにご迷惑をかけてしまうことになりそうですので、出来ましたら遠慮させていただきたいです。」という感じで断るのが良いと思います。
介護をしている
こちらも上記の体調と同じように、どういう状況なのかお伺いすることになりますので、状況を正直に伝えてもらえればよいと思います。
そのうえで、「一緒に活動するメンバーにご迷惑をかけてしまうことになりそうですので、出来ましたら遠慮させていただきたいです。」という感じで断るのが良いと思います。
介護も持病等もどれくらい大変な状況なのかは、本人しか分からない部分もあるので、無理にお願いしにくい事例になります。
下の子が小さい
小さい子どもがいても本部役員をしている人もいたりするので、断る理由としてはちょっと弱めではあるのですが、下の子を見ながらの活動は大変であることは、みんな理解していますので大丈夫だと思います。
「下のお子さんが大きくなったらお願いしますね」と言われてしまう可能性は高いのですが、しばらくは断れると思います。
シングルである
これを理由に断られた経験はないのですが、実は本部役員ではなく普通の一般役員でも免除になる理由となっているので確実に断ることができます。(子どもの通う小学校の場合ですが)
注意が必要な断り方の事例
仕事が忙しい
本部役員の仕事は平日の活動も多くあり、フルタイムで働いている場合など活動に参加することが難しいことは容易に想像できます。
ですが、最近は仕事をしながら本部役員をしている人も増えてきているので、仕事を理由に断るときにはちょっと注意が必要になります。
実際に会長は会社勤めをしている父親が務めていることが多いので、「平日のお休みがとてなくて…」と言う方には、会長職を薦めることがあります。
とはいえ、活動に参加できないのは困りますから、参加が難しい旨を伝えれば大丈夫です。その際に忙しいからという理由ではなく、「一緒に活動するメンバーにご迷惑をかけてしまうことになりそうですので、」という断り方が良いと思います。
まとめ
PTA本部役員に推薦されてしまった際の断り方について私自身の勧誘(面談)する立場からの体験談と事例を紹介しました。
大切なのは引き受けることが出来ない理由を正直に伝えることと、伝え方として自分の都合(忙しい、体調が悪い等)を前面に出すのではなく、
「一緒に活動する皆さんにご迷惑をかけてしまうことになりますので…」というように伝えることで、角が立たずに断ることが出来ると思います。
本部役員の活動は大変なので、できればやりたくない仕事だと思いますが、断る際には選抜活動に携わっている方に対して気遣いがあるとうれしいです。
(本部活動の中で、次期役員を決める仕事が一番しんどかったりするですよぉ🤣)
どなたかのお役に立てるとうれしいです😊
最後までお読みいただきありがとうございました(^-^)